コンビニ経営実態調査 > コンビニオーナーの組み合わせ

コンビニ経営のパートナー ローソンのケース

独立開業を目指す方にとって、コンビニオーナーは魅力的な選択肢の1つです。
しかし店舗経営をコンビニオーナー1人ですることは基本的に難しいく、運営体制を確立するためのパートナーが必要になります。
そのため多くのコンビニブランドでは、フランチャイズに加盟する条件として店舗経営に専念するのに必要な従業員をオーナー希望者に2名揃えてもらうことで、コンビニの運営体制が整うようにします。

ちなみにローソンのフランチャイズ加盟条件は「年齢は20歳以上」「店舗専従者は2名」となっています。
パートナーの組み合わせは夫婦が多いですが、親子や兄弟の場合もありますし、3親等内の親族ならパートナーとして申請可能です。
1人で加盟してコンビニ経営をしたいと考えている方のために1人でも開業できるストア・マネージャー制度も、ローソンは別途用意しています。

ファミリーマートの家族加盟促進制度

コンビニオーナーのパートナーの組み合わせでは、家族(親族)での加盟がお勧めです。
何よりもコンビニの運営体制が安定します。
家族や親族との組み合わせだからこそ悩み事をうち明けやすくなり、経営に成功した際の喜びが倍になります。
また家族同士が一緒にいる時間が増えて結束が強くなる一面もあります。
互いの長所を良く知っているので、役割分担もスムーズです。

ファミリーマートには、家族加盟促進制度(2019年2月末まで)があります。
同居する夫婦・親子・兄弟及び3親等以内の親族による組み合わせでフランチャイズに加盟することを応援する制度です。
フランチャイズ本部が、契約時に必要となる資金の一部を免除したり、転居費用の一部を負担して運営体制の準備をサポートしてくれます。

セブンイレブンオーナーの組み合わせの割合

セブンイレブンのフランチャイズ加盟条件におけるコンビニオーナーの組み合わせは、60歳以下の健康な夫婦、親子・兄弟及び甥や姪といった3親等以内の親族、義理を除く血縁の従兄弟となっています。
家族(親族)によるコンビニ経営は、運営体制の安定に実績があるためです。
コンビニオーナーの組み合わせは以前から夫婦が一般的ですが、それ以外の親族で運営体制を整える方も次第に増えてきています。
現在におけるセブンイレブンのコンビニオーナーの組み合わせ(土地・建物をフランチャイズ本部が用意するCタイプ 2016年3月から2017年2月まで集計)では、夫婦による経営が70.3%でトップです。
その他に親子が17.9%、兄弟・姉妹が11.2%、従兄弟が0.4%、3親等の親族が0.2%の割合でパートナーとなっています。

コンビニ経営パートナーの枠の拡大

コンビニ経営を成功させるコツは、パートナー同士のスムーズなコミュニケーションです。
家族(親族)ならコミュニケーションも円滑に進み、コンビニ運営体制を安定させてくれます。
コンビニ運営体制における家族と言うと一般的に夫婦が思い浮かびますが、日本人の家族形態も変化してきて、結婚していない年配者も増えてきています。
生涯未婚率(50歳まで一度も結婚したことのない人の割合)は、2015年の国勢調査の結果、男性で23.37%、女性で14.06%となりました。
各コンビニブランドはコンビニオーナーの組み合わせの枠を拡大して、コンビニオーナー希望者の多様化に対応しています。
セブンイレブンは2016年から叔父や叔母、甥や姪などの3親等の親族、血縁の従兄弟まで経営パートナーの枠を広げました。

コンビニ経営の"ヒント"