コンビニ経営実態調査 > 検証から開店までの流れ

フランチャイズ本部各社の情報を収集し、説明会に参加して候補を絞り込む

コンビニ経営検討は、フランチャイズ本部各社の情報収集から始めましょう! 売上高、店舗数(うち直営店とフランチャイズ加盟店の内訳)、商品やサービスの特徴・差別化ポイント、経営理念やヴィジョン、財務状況、フランチャイズシステムの概要や加盟条件、収益モデル、オーナーへのサポート体制などを、ホームページで調べてまとめておくといいでしょう。気になるフランチャイズ本部の説明会に参加して、本部スタッフに詳細な情報を聞き、フランチャイズ本部候補を絞り込みます。

個別相談や店舗訪問などでフランチャイズ本部の経営実態を詳細に調査

説明会後は個別相談や面接などに進みます。このときに、オーナーの平均売上高や利益、売り上げ不振店への支援体制、オーナーに求める資質などを質問してみましょう! その対応の誠実さや回答の的確さなどが、重要な判断材料になります。さらに既存のフランチャイズ本部にも訪問して、実際のコンビニ経営オーナーに売上高や収支状況、黒字化するまでの期間、フランチャイズ本部に対する満足度、開業後に経験した苦労や失敗、成功の秘訣、今後の事業の見通しなどを質問します。フランチャイズ本部はできるだけ複数訪問して、その立地特性もチェックしておきましょう。

契約前にきちんと契約内容を理解する

加盟したいフランチャイズ本部が決まっても、すぐに契約はせず、法定開示書面を受け取ります。チェックするポイントは、事業の種類、過去3年の財務状況、店舗数の推移(増加していれば成長状況にあるが、減少・停滞している場合は問題がある場合も)、フランチャイズ契約に関する訴訟件数、テリトリー権(他のフランチャイズ本部が出店できない商圏範囲が設定されている)の有無、契約終了後の制約内容(競業禁止など)、ロイヤリティの計算方法や根拠、フランチャイズ本部との相殺勘定や会計処理の仕組み、契約違反にあたる項目とそのペナルティ内容、経営指導に対して金銭的負担が発生するかどうか、契約期間と契約更新・解除に関すること(解約違約金についてなども)など。契約内容を十分に理解するまで、疑問点は徹底的に質問しましょう!

物件の立地と事業計画に納得ができたら契約、開業へ

契約前にフランチャイズ本部から物件が紹介されるので、その立地評価を行います。商圏人口や人口ターゲット比率、商圏内のお客様のアクセスのよさ、競合店との位置関係、物件が目に留まりやすい位置にあるかどうかなどを確認!あわせて事業計画書を作成して収支をシミュレーションします。フランチャイズ本部が作成してくれるケースもあります。予想売上高と予想収益が適切か、投資費用と経費がもれなく計上されているか、借り入れする場合の返済計画に無理がないか、投資資金の回収年数は何年かなどをしっかりチェックし、納得ができたら加盟契約を結びます。
契約後は研修での店舗経営ノウハウの習得、ストアスタッフの採用と教育、商品の搬入・陳列、近隣へのあいさつなどをこなします。開店後も本部のサポートを受けながら、経営を軌道に乗せていきます。

コンビニ経営の"ヒント"